ヒューマンインターフェイスの眼 (その4).
by. 安村通晃 1997.6.16
私のダイエット法
ここ数年、体重がやや増加気味だったので、何度かダイエットを試みてきたが、 今まで、一度も成功しなかった。ところが、この3月から5月にかけて、2カ月 間で、約4キロのダイエットに成功した。 ここで、そのダイエットの秘訣を紹介する。
ダイエットしよう/したい、という意志をもつ【意識】
精密な体重計(最低でも200gまで計れるもの)を用意し毎日測定する【計測】
食事を規則的にし、分量を少しだけ減らす【節食】
ビールを控える【節飲】
スポーツだけで痩せるのは無理。上の4つのものと組み合わせる【運動】
特に、なるべく歩く、できるだけ階段を使う、は単純だが効果的。 毎日5分程度のダンベル運動も良く効く。1週間に1回程度のテニス、 水泳なども良い。
これだけで、あなたも4kg痩せられます。
日本語フロントエンド(FEP)と生産性
コンピュータ上でレポートや電子メールなどを作成することが多いが、 その中でも、かな漢字変換をしている時間が(実質的には)かなり多い。 ところが、ふだん慣れた、かな漢字変換システムを使っている時は、 そうでもないが、慣れないシステムを使っている時ほど、イライラさせられる ことはない。そのため、できるだけ家と職場とで同じかな漢字変換システムに するというような工夫はとても生産性の向上に役に立つ。 また、基本的な辞書がちゃんと作られてないシステムや 学習機能が十分働かないシステムも使っていて、しだいに腹が立ってくる。 何とかして貰いたいものである。
インターフェイス版マーフィーの法則
インタフェースは、当たり前のように見えてふだん気づかない「落し穴」 が多い。皆さんも、インターフェイスに関する、「マーフィーの法則」を 考えてみよう。以下(先頭のもの以外)は、安村が考えたものです。
失敗する可能性のあるものは、失敗する。(基本法則)
ヘルプの必要な時ほど、ヘルプが出てこない。
整然と並んだメニューほど探しているものが見つからない。
マニュアルでは、重要事項ほど小さな字で書いてある。
良く分かっている部分ほど、GUIが丁寧にできている。
やってはいけないと書いてあることほど、やってしまう。
undoが必要なほど複雑な操作をしているときにundoが効かない。
あることを思い出したい時に、そのことを書いた本が手元にない。
デザイン的に工夫を凝らしたものほど、分かり難い。
新しいコンピュータは触ってみるまでは、とても分かりやすく見えてしまう。
そのシステムにすっかり慣れた頃、バージョンアップで仕様が変わる。
たくさんのボタンが並んだハイテク機器ほど、使うボタンは限られている。
インターフェイス設計論で出題したところ、ユニークな法則が結構集まった。
以上のことで、ご意見のある方は、安村(yasumura(at)sfc.keio.ac.jp)まで。