ヒューマンインターフェイス雑感 (その14).
by. 安村通晃 Nov. 22, 2002
久しぶりに書きます。 今回は、「こんなものはいらない」の特集をしました。
不要な添付ファイル
最近、添付ファイル付のメールが増えてきた。これが、画像だとか、 表計算データとか、PDFファイルなどだと、まあ仕方がないかな、とも 思うが、ワープロで作られたファイルを添付形式で送って来る場合が 増えてきた。
私は基本的には、UNIXユーザでたまにMacを使う程度なので、 添付ファイルの中身を読もうとすると、えらい苦労することになる。
苦労した結果開けたファイルを見ると、普通にメール本体にプレーン テキストで書いて何ら問題無いものが少なくない。おまけに、このソフトが 特定のメーカーでしか動かないものだと余計に腹が立つ。
背景には特定のワープロをメールソフトとバインドさせて売る独占的な メーカーがあるのだろうが、 そういったワープロしかテキストエディタとして使えない ユーザーが哀れである。
不必要な添付ファイルを減らす工夫があれば、お知らせ下さい。
押し売り電話
最近(といってもしばらく前から)、 マンション販売などのセールスの電話がかかってくる ことが多い。
こちらは全く買う気がないのに、しばらく電話に付き合わされてしまう。 電話だと仕事中でも割り込まれるし、大事な用事かも知れないと思うと 一応話を聞かなければいけないと思ったりする。メディアの等式ではないが、 電話を通すと自分が丁寧に対応するのが、余計情けない。
こういうセールスの電話をうまく断る方法は無いものだろうか?
怒って切ると自分もいやな気分になるし、もちろん、話を聞かされるのも イヤだ。
今のところ、一番いいのが居留守を使う方法である。 たいがい、本人ではないが用件は、と聞くと、本当に用事のある人は 用件を伝えてくる。セールスに限って、また後で電話するといって 向うから切ってくれる。
本人でないとして受けた方が、何と気軽なことであろうか。
他にエレガントな断り方をご存じの方はお知らせ下さい。
フレームは無用
Webもなくてはならない便利な道具である。機能も高まりいいことずくめ、 とおもいきや、時々不要なものがはびこることがある。 その筆頭が、フレームである。
フレームは、概念的には、1つのページを分割できる便利な機能だと 思えるが、実際にフレーム付のページで便利だと感じたことはほとんどなく、 逆に不便さばかりが目につく。
たとえば、
プリントしようとすると、ページ全体がプリントできない。
特定のフレームを含むページにリンクしようとしてもできない。
変らない情報分だけ、表示が少なくなる。
などである。
逆に、フレームが仮に無いとしても、ほとんど困ることはない。
ちなみに、ヤコブ・ニールセンの名著「ウェブ・ユーザビリティ」の 本でも「フレームは使うな」と明言してあります。
以上のことで、ご意見のある方、情報をお持ちの方は、 ぜひ安村(yasumura(at)sfc.keio.ac.jp)までご連絡下さい。
安村のページ
に戻る。